​3丁目の屋上テラス

一階をギャラリー、二階を食堂として運用されている建物の屋上にウッドデッキを設け、街に開放されたパブリックなテラスをつくる計画です。

建物は、街を象徴する商店街の通りに面しており、建物を運営するオーナーの精力的な活動によって、多くの市民から親しまれていました。

世界的に広がったウイルスの蔓延によって、二階の食堂での営業休止が続く中、感染対策の一つの手段として、有効に活用されていなかった屋上にテラス席をつくることが決まりました。

最大限の面積をテラスとして活用しながら、予算の制限や安全性の確保などの現実的な与条件を満たすため、ウッドデッキと鉄骨の手摺は100㎜という単純な配列としました。効率的な材料の配置は、装飾的な要素が排除された合理性によって、可変性のある自由な空間と、だれにでも受け入れられる公共性を場にもたらします。

一年で最も街が熱気に包まれる夏祭りが再開し、通りに賑わいが戻った時、街の景色を望むことができる小さな屋上テラスが付加されたこの建物が、これまで以上の親しみを持って多くの人々に受け入れられることを願っています。

建物概要

竣工 :2022.2

用途 :​屋上テラス

工事 :改修工事

場所 :群馬県桐生市

担当 :根岸陽 

施工 :ねぎしけんちくスタジオ/根岸陽

大工 :沼賀耕太​(高橋宏)​

鉄骨 :アイアンレイ/新井博文

電気 :フジイデンキ/藤井宜人

​材料 :舘野銘木店/舘野義洋

​写真 :早川記録/早川真介

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