鏡面煙突と水場

四季、昼夜、天候、、、外部環境の変化は私達の日常を鮮やかに彩ります。

刻々と移り変わる景色を反射する円環状の煙突と、景色を水面に映し出す小さな水たまりによる休憩場(分煙空間)の提案です。
地面のくぼみに貯まった雨水が地表面を冷やし、日光によって暖められた煙突が内部の気温を上昇させ、その温度差によって気流を発生させます。上部へと吹き上げられたたばこの煙は、煙突の穴から気流にのって空へと吸い込まれ、雲に溶け込み消えていきます。鏡面仕上げの煙突内部に映し出された景色は時間とともに変わり続け、足元の水面は煙突の穴から降り注ぐ光の束をキラキラと反射し、立ちのぼる煙の存在を忘れさせてくれます。
煙突上部から差し込む光、変容する空の色や木々の姿、虫の音や雨音、草花の香り、そして集まった人々もまた、季節や時間の移ろいとともに動き続ける環境の一部です。タバコを吸う人も、吸わない人も、様々な環境が溶け込み混ざりあった煙突の下に立ち止まり、豊かな時間を等しく享受します。

コンペ:​SMOKERS’ STYLE COMPETITION 2016

担当 :根岸陽 

協働 :坂上敦志

​時期 :2016.06