景色に向かって開く家

山を削り造成された宅地に建つ、木造2階建ての住宅の増改築案です。敷地は南側に向かって下る斜面の上部に位置し、建物2階の開口部から外を見ると、眼下の街や遠くの空と一体化したような開放感を感じることができます。
近くの視界には、色とりどりの住宅の屋根が鮮やかにちりばめられ、遠くを見るにつれて少しづつ小さくなる建物と、その間を縫うように移動する車や電車の様子を、一望することができます。眼下に広がる街の景色から目線を少しづつ上に向けていくと、街と空の境目には山々のシルエットの重なりをパノラマで見ることができ、視界の半分以上は、どこまでも果てしなく広がる空の景色で満たされます。
この大らかでダイナミックな景色を、最大限に取り込むための増改築と、景色に向かって生活の場を広げるための外構計画によって、この小さな住宅での生活に、特別で贅沢な日常をもたらしたいと考えました。
日々の暮らしの中で、身近な領域に閉じることなく、外に広がる無限の世界を意識することで、今を生きる楽しみを感じてもらえればと思います。

用途 :​個人住宅

場所 :群馬県

担当 :根岸陽 

​時期 :2019.06 ~2019.10