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​野口マンション303

JR桐生駅から南に100mの位置に、古くから建つ4階建てRC造のマンションがあります。建設当時の内装のまま老朽化した3階の一住戸を改修しました。

間取りと動線の合理性を重視した造りのために、直線的で閉鎖的な廊下、プライバシーに配慮し小さな窓だけの共用廊下側の個室、といった一般的な片廊下型の集合住宅に見られる問題を抱えていました。

本改修では、既存の間取りに新たに壁を加え、部屋を細かく区切りながら、壁に空けた開口部によって部屋同士をつなぎ変えています。

玄関から延びる直線的な空間は、小さな部屋の連続となり、広さの異なる室が連なることで住戸全体に豊かな空間体験をもたらします。

開口部を通して部屋同士が関係しあうことで、与えられた間取りの機能にとどまらず、一つの住戸内で多数の境界を跨いだ奥行きのある暮らしが可能となります。

建物概要

竣工 :2022.11

用途 :​集合住宅

面積 :45.58㎡

工事 :内装工事

場所 :群馬県桐生市

担当 :根岸陽・大里謙

施工 :金子建設/金子武剛

    株式会社アンカー

​    ねぎしけんちくスタジオ

​​不動産:株式会社アンカー

    

​写真 :早川記録/早川真介

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