brocante 展示計画

​建物の半分を木工家具の工房として利用している古民家を活用した、古道具の販売イベント "brocante" が開催されました。

会場となる古民家は、直径350㎜ほどの丸太の梁が現わされた立派な架構に支えられ、木製のガラス戸と障子戸で仕切られただけの透明感のある空間を作り出しています。

現代では実現することが難しいであろうこの特別な建物が、商品と同等に一つの展示物としての価値を生み出し、商品が主役である従来の即売イベントとは異なった、物と場が互恵的である展示計画が望ましいと考えました。

古民家には、家具工房のほかに、木工家具が展示された畳敷きの8畳間が2部屋と、畳を剥がしたままの使われていない8畳間が2部屋あり、それらの部屋をぐるりと囲むように縁側と廊下が設けられています。

建具で多様に仕切ることができる部屋と縁側では、建具の位置によって視角をコントロールし、展示物である机は敷居を跨がせて配置し、部屋の境界線を消すことで、空間を一体的に活用しました。

また、直線的で長い廊下では、9mのテーブルを設け、商品を1列に並べて展示しています。

この建物に備わっているそれぞれの場の特徴が展示物の配置によって顕在化され、展示物と同等に展示場である建物自体にも意識が向けられる展示計画を試みています。

即売会:​brocante

場所 :桐生市  kirika space

担当 :根岸陽

協働 :kirika 四辻勇介,フジイデンキ 藤井宜人

​時期 :2018.12