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​郊外住宅2021 板鼻の家

群馬県安中市の郊外に建つ新築平建て住宅。

敷地は、県道へとつながる下り坂の2項道路に接しており、隣地との境界はコンクリート擁壁によって最大2mの高低差で断絶され、周辺環境とは切り離された平地であった。面積は914.2㎡と広大で、南北に延びる長辺は60mの長さにもなる。周辺地域には、畑などの農地と中規模福祉施設や郊外住宅が混在した、凡庸な景観が広がっている。

あまりある広い土地と、孤立した環境という敷地条件によって、一般的な郊外住宅にはない開放的な住環境が作れるのではないかと考え、望まれていない過剰な意匠性や空間表現は排除し、要望に即した効率的なプランで28坪の平屋建てを計画した。

広い土地に無理な応答をすることもなく、そこで暮らす家族にとって不可分のない住宅となっている。

地方の郊外住宅のあり方に対して、曖昧なコンテキストを信頼した固有性とは異なり、不確かな条件でも存在できる偶有性により示唆している。

建物概要

竣工 :2021.10

用途 :​専用住宅

規模 :木造平屋建て

工事 :新築工事

場所 :群馬県安中市

担当 :根岸陽 

施工 :建築舎四季

​写真 :早川真介

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