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ねぎしけんちくスタジオ
Negishi Kenchiku Studio
ピアレス 空き店舗1-2
地方都市の市街地から少し離れた場所に建つ、6階建て集合住宅の部分的な改修です。
周辺の街並みに対して体積の大きな建物ではあるものの、老朽化によって人々のビルへの関心は薄れており、住み手や借り手が付かない状況が長く続いていました。ビルを購入したオーナーの依頼を受け、1階の空き店舗を対象に、印象の改善と認知度の回復を目的とした改修を行いました。
外観
車通りが多い前面道路側の既存アルミサッシは、ガラスをエキスパンドメタルに交換することで軽快で透明感のあるファサードとし、後退した外壁面との間に既存サッシを跨ぐ小さな庭を設けました。ビルにデザインコードを設けることで、テナント側の無秩序な外観デザインを抑制しつつ、借り手が植物の維持管理を行うことで、街との積極的な関わりを促します。
内装 空き店舗1-2
1階中央の空き店舗の内装は、必要最低限の改修に留めました。
賃貸の自由度に応えるため、スタッドによる壁の下地を現しました。外観とは反対に、借り手に内装をゆだねることで入居への意欲を高めます。また、中央の柱型で部屋を2分割し、それぞれにバックヤードとトイレを設けています。
テナントビルの借り手と貸し手の需要をくみ取り、テナント獲得のために必要な外観と内観の取捨選択について思考しました。
建物概要
竣工 :2024.04
用途 :貸し店舗
工事 :改修工事
規模 :鉄骨造6階建ての部分
場所 :群馬県桐生市
担当 :根岸陽・大里謙
施工 :いまいずみ建築/今泉卓也
写真 :早川記録/早川真介
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