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​3つ窓の部屋

地方都市に建つ6階建て集合住宅の4階に位置する、3住戸の改修を行いました。

隣り合う3つの住戸を1つの住戸として改修し、建物を購入した大家が、数日間の滞在が可能な自身の仕事場として使用する計画です。

学生用に作られた6畳ほどの小さなワンルームは狭く、使い勝手に問題を抱えたうえに、設備機器や内装の劣化もあり、長い間空室となっていました。中廊下型の集合住宅のため、ベランダに繋がる掃き出し窓からの採光のみで、居室の質がかろうじて保たれている状態でした。

部屋の環境を改善すべく、唯一の手掛かりであるベランダ側の開口部を頼りに、界壁の撤去と間取りの再構成を行いました。横並びの部屋を開口部側でつなぎ、半透明の建具で仕切ることができるワンルームとしました。並列した3つの開口部によって、空間全体に光が回り込みます。また、窓側に現れる柱型や梁型は、空間に奥行きを与えます。統一した仕上げが部屋の一体性を高め、広がりを感じる住戸となりました。

建物概要

竣工 :2023.04

用途 :​集合住宅

面積 :43.50㎡

工事 :内装工事

場所 :群馬県桐生市

担当 :根岸陽・大里謙

施工 :宮島工務店

    

​写真 :ねぎしけんちくスタジオ

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